花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)

<花粉症とは?>

 わたしたちの身体には、外から入ってくる細菌やウィルスに対し、これらを異物と認識して撃退する免疫システムが備わっています。ところが、この免疫システムが過剰に反応し、本来は人体にそれほど害を与えないものまでを異物として厳しく攻撃してしまうことがあります。花粉症の場合、スギやヒノキなどの花粉に対して体内の免疫システムが過剰反応し、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状を引き起こすと考えられています。

<花粉症の症状とは>

■風邪のような症状が長く続いている

■くしゃみが連続して出る

■サラサラとした鼻水が出る

■目のかゆみがある

<花粉症の原因とは>

 花粉症は、植物から飛散する花粉がアレルギー源(アレルゲン)となり発症するアレルギー性鼻炎です。日本人の10%が花粉症といわれていますが、そのうち80%がスギ花粉症といわれています。

 時期としては、スギが2月~4月、ヒノキは3月~5月に多く飛散します。毎年飛散量は大きく異なるのですが、名古屋においてはスギ・ヒノキが時として他のエリアから風にのって大量に飛んでくる場合があり、その際は名古屋市内といえども大量の花粉にさらされます。ここにPM2.5や黄砂が加わると更に症状を悪化させる方が多くなります。

 そのほかにも、カモガヤおよびハルガヤ5月~7月、オオアワガエリ5月~8月などのイネ科も花粉症を引き起こすことがあります。

<花粉症の治療とは>

 花粉症に対しては、症状が出ないように抑える、あるいはその症状を緩和させる対症療法が中心となります。

 薬剤の内服と吸入(ネブライザー)治療を組み合わせ、つらい症状を緩和させます。また、当院では毎年花粉対策冊子を配布して、様々な治療法や薬の正しい服用法から花粉を避けるための生活指導まで多岐にわたる情報を提供して、患者さんの花粉に対する予防・対策についての知識の向上に努めています。

 また、毎年6月以降からはスギのエキスを少しずつ体内にいれてスギ花粉症の症状緩和や根治を目指せる「舌下免疫療法」の治療受付も実施致します。ご希望の方は血液検査の実施歴が必要になりますので、一度受診の上でご相談ください。(他院で検査を実施済みの方は検査結果をご持参ください。)

 名古屋駅前の立地柄、お仕事柄車を運転する方や日中眠気が起こると困る方も多くいらっしゃいます。 そのような方には眠気の少ないお薬や、漢方などを組み合わせ、それぞれの患者さんの症状・ニーズに応じた治療を行っています。