難聴

<難聴とは?>

 難聴というと「全く聞こえない病気」と誤認されていることが少なくないようですが、「難聴」という病気があるわけではなく、聴力の低下した状態を指します。聴力に障害が起こっている状態(難聴)かどうか、それが治るものか、進行するものかを把握することが重要です。

 難聴には、「感音性難聴」、「伝音性難聴」、「混合性難聴」などいくつか種類があります。

<難聴の症状とは>

■突然耳が聞こえなくなった/聞こえにくくなった

■耳鳴りやめまいもする

■年を取るにつれてだんだんと聞こえにくくなってきた

<難聴の原因とは>

 難聴にはさまざまな要因が考えられ、その特定は現代の医学では難しいのが現状です。しかし近年、聞こえの神経への血流障害やウィルスによる傷害が関係しているとする研究もあります。症状としては、突然聞こえが悪くなったり、耳がふさがったような感じがする、また、耳鳴りやめまいを伴うこともあります。

<難聴の治療とは>

 すべての難聴が治療により回復するわけではありませんが、突発性難聴など回復可能性のあるものもあります。発症後およそ1か月で聞こえは固定してしまう場合が多いため、突発性難聴の症状を疑ったらできるだけ早期に治療開始することが重要です。

 突発性難聴と診断されたら、次の2点を行います。 1.心身の安静状態を心がける 発症後1~2週間は重労働や精神的ストレスを避けるようにしましょう。 2.薬物治療 投薬と点滴により治療します。血液の流れをよくする薬剤や、代謝賦活剤、ビタミンB剤、ステロイド剤などを使用します。